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主な特長
**SLintoとは**
SLinto Dictionaryは、独自開発した手話を入力することのできるSLintoキーボードを使い、手話から話し言葉の意味を引ける辞典です。 和英辞典はあるのに、英和辞典はない世界を想像してみてください。英語を勉強したくても、英語から日本語を調べることができる辞典がなければ、とても不便です。実はこれまで手話の世界では、それが普通のことでした。日本語など話し言葉の意味から手話を引く辞典はあっても、手話から意味を引くことのできる辞典は存在しなかったのです。 更に、SLintoはただのオンライン辞典ではなく、みんなで参加して作ることができる辞典です。自分の手話を録画してアップロードしたり、ウィキペディアのように編集したり、Facebookのようにシェアしたりすることができる今までにない新しいコンセプトを持った仕組みになります。 ITの力で手話をもっと身近に、使いやすくしていこうという挑戦です。 ***手話から引けるって?***
これまで、「犬」という手話を調べたければ『犬 手話』と調べれば動画や絵で犬の手話を教えてくれるサイトが出てきたと思います。一方、先に手話の動作があり、その手話の意味が分からなかった場合、調べる方法は皆無です。手話がわかる人に実際に会って尋ねるか、何とか日本語で「右手の薬指を伸ばして、左手を開いて、その薬指をこすり付ける動作」というように伝えるしかありませんでした。 そこで、我々は手の形と位置から手話を検索する手話キーボードを開発しました!この方法は、手話を構成する『位置』、『形』、『方向』、『動作』のうち、位置と形のみから、手話を絞り込み検索する方法です。最後は実際に動画を見ながら自分が調べていた手話を調べます。 **クラウド型手話辞典って?**
現在、世の中にある手話の辞典は紙ベースの物がほとんどです。紙の辞典は今後も大切な役割をしていくでしょう。ウィキペディアが広がっても紙の百科事典が無くならないのと同じです。そこには権威があり、アーカイブとして価値もあるからです。しかし、即時的な情報を得るにはウィキペディアの方が適しています。「iPS細胞」、「AKB」、「爆弾低気圧」…、日々、新しい言葉や俗語が生まれる世の中です。紙の辞典ではそのスピードについていけませんし、その量を掲載する事は不可能です。 そこで、みんなでWikipediaのように手話辞典を作っていければ、新しい言葉にも対応出来ますし、普段は滅多に使わない手話も辞典に掲載する事が出来ます。SLintoでは、皆さんが手話単語の動画を撮影し、アップロードする事で新しい単語が追加できます。FIT機能で評価する事で良い手話表現は上位に来るようになり、良質な手話の辞典が作成できます。 **世界共通?方言はどうするの?**
手話は世界共通と考えている方も多いかと思いますが、実は手話は世界共通ではありません。発見されているだけでも130種(4種絶滅)の手話があり、基本的に各国で手話が違います。また、方言も存在し、関東と関西でも手話が違います。 SLintoでは各国の手話に対するだけでなく、将来的には方言による検索も可能になる予定です。手が2本で指が5本というのは世界共通のため、手話キーボードは手話が違っても対応する事は可能なのです。 **SLintoによって何が変わるの?**
このサービスが広がる事によって手話学習者やろう者が手話を使っている中で単語がわからない事で困る事が減ります。更に、このデータベースを利用する事で手話に関わる他の様々なサービスに転用する事が出来ます。手話の学習が楽になるだけでなく、聴覚障がい者の日本語学習の助けにもなります。